噛む回数について

普段あまり意識することが少ない噛むことについて。

会社員の頃、職場の先輩方とご飯を食べると、皆の食べる早さについて行けずいつも食べ終わるのが最後。
周りの早食いプレッッシャーを受け、必死で食べる。喋ってなどいられない!という状態。

今は会社勤めではない為昼休みという決められた時間もなく、そんなプレッシャーからは解放されたのですが、ふと自分の食べる遅さについて考えてみました。

噛む回数として諸説あるとは思いますが、最低30回噛むと良いとは言われます。
では早速、と思い自分の咀嚼数を数えると、なんと、100回以上噛んでいました。
我ながらアッパレ!少しずつ飲み込みながらですが、一口を最後まで飲み込むまでの回数は100回以上。

噛む回数を増やすと、消化液の分泌を促進し消化を助け、胃腸への負担を減らします。
胃腸への負担を減らすということは、消化時に必要な血液中の酸素などのエネルギーを脳に回すことが出来、
脳の働きを保つことにも役立ちます!
確かに、大食いした後などは決まって午後眠くなりますよね。
日本にもシエスタがあれば良いのに・・

また、噛む回数が増えると唾液の量も増え、唾液に含まれる糖タンパクが歯を守り、酵素が体を守ってくれます。
その他にも噛む回数を増やすことで体にとっては良いことずくめですので、ぜひとも食事の際にはよく噛んで食べる事をお勧めします。

日常生活でありがちなのは、何かをしながら食べること。例えば携帯を見ながら、本を読みながら、テレビを見ながら。何か別のことをしながら食べている時は噛む回数は確実に減っていると思います。『食べる』という行為に集中していないと、噛むことはおざなりになってしまうのですね。

食事をする。ということは多くの日本人にとっては当たり前にできる事で、食べるという行為に一つ一つ意味を持たせるのは難しいのかもしれません。
忙しい日々を送っていると、食事すら後回しになってしまうことも。
私自身も何かに気を取られたりながら食事をしてしまうこともあります。

ですが、『食べることができる。』ということ自体に感謝を忘れずにいたい。と思います。
そうすれば、噛む回数だって、自然と増えていくものではないでしょうか。

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